人生を変えた一つの映画
あなたは、人生を変えてしまうような映画に出会ったことはありますか?
こういうベタな書き出し、一度してみたかったのでしました。
今から4年ほど前のことです。奥さんと結婚する前、今日はふたりで映画を見に行こうということになりました。映画館について、
奥さん「何かみたいのある?」
私「ほとんど映画は見ないから割とどんなジャンルでも良いかな。何かいいのあるならそれでいいよ~。」
一人だったら巨大なモンスターが大暴れするやつか宇宙人の侵略に米軍が立ち向かうやつを見るのですが、デートということもあり一旦相手にボールを投げ返しました。
奥さん「じゃあ私、ドラえもん見たい。3Dのやつ。」
STAND BY ME ドラえもん。ほほう、そう来ましたか。
それが、同じドラえもんでも年1でやっているアニメ版とかプリキュアシリーズみたいに、完全な子供向け映画じゃないことは何となく知っていました。「かつて子どもだったすべての大人へ」みたいなキャッチコピーで宣伝してましたし。
でもそれはすべての大人じゃなくて、誤解を恐れずにいえばしょうもない軽薄な大人でしょ?ワールドカップの時だけサッカー好きになる、24時間テレビに涙する、ためしてガッテンで話題になった翌日にスーパーでバナナを買うために行列をつくるそういう大人でしょ?私を入れないでくれよ、きつい。
しかし一度「何でもいい」のボールを投げておいて、ドラえもんは違うというのは宜しくない。良いでしょう、今日のところは私が折れましょう。そういう諸々をすべて一瞬で飲み込み
私「いいよ~。じゃあドラえもん見に行こうか~。」
とふたりで映画を見たんです。
で、泣いたんです。ドラ泣きしたんですよ。映画自体は色んなところで散々言われてますが、原作の定番泣けるエピソードを繋げた「4番バッターだけ打線」みたいな映画でその意味では見る前の予想通りでした。
その予想通りの映画を見てドラ泣きする人としない人に分けると私は前者だったのです。世間様は泣くかもしれませんが私は違いますよというツラをして、ドラ泣きする人間を冷ややかに見てきたというのに。
泣く人は泣いていい、泣かない人ももちろんそれでいい。しかし泣く側の人間が泣かない人間の振りをして、さらに泣く人を軽薄な大人などどいってバカにしてはいけない。24時間テレビも見ないくせにバカにしてはいけない。私はもっと謙虚に生きねばならない。
そういう意味で私の人生はこの映画によって変えられたのです。本当はグリーンマイルとかフォレストガンプみたいな名作を言った方がカッコいい気がするけどその考えこそが奢りなのです(そもそも見てないし)。
というわけで、私の人生を変えた映画は「STAND BY ME ドラえもん」です!まいったか!!
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